多くの受験生がつまづく民法の攻略法、独学合格者が失敗談をまじえて徹底解説!
民法って難しい、合格できる気がしない。
宅建は、民法が難しくて挫折してしまう人が多いんです。
「分からない、自分はダメだ」と思ってしまうとどんどんモチベーションが下がり、問題に取り組むことが嫌になる。
それで受験をあきらめてしまう人が多いのです。
だからこそライバルに差をつけるチャンス!
この記事ではわたしの経験から、まんがテキストで民法を攻略する方法を解説していきます。
この記事でわかること
【プロフィール】
- 偏差値41の高卒主婦が宅建挑戦
- 独学で1年半、1万問以上の問題を解く
- 合格して自己肯定感アップ!
宅地建物取引士証をみてみる
宅建の民法・権利関係が難しいと感じる理由
はじめに「民法ってなに?」を確認しておきましょう。
民法は権利関係という分野の中の1部です。
権利関係のほとんどが民法ですが、一番学習効率が悪い分野でもあります。
民法に深入りは禁物ですよ。
権利関係の詳細 | 問題数(全14問中) | 攻略法 |
---|---|---|
民法 | 10問 | 考え方を理解する |
借地借家法 | 2問 | 暗記 |
区分所有法 | 1問 | 暗記 |
不動産登記法 | 1問 | 暗記 |
民法で大苦戦した私の反省点
わたしは、独学で勉強したため、テキストの最初のページからまじめに学習しました。
しかし読んでも理解できず、GW明けに権利関係をすべて学習し終える予定が、試験2ヶ月前の8月までずれ込んでしまったのです。
そして、その年の受験をあきらめてしまいました。
わたしの反省点は以下の3つ
反省点
- 100%理解しようと時間をかけすぎた
- 復習をしなかったら、全て忘れていた
- 過去問は高得点を取れるが、試験で大苦戦
逆に、上記と反対のことをすれば効率良く学べるということです。
以下の戦略に変更し、引っ掛け問題も正答率が上がりました。
民法攻略法!
- 権利関係に時間をかけすぎない
- 定期的に復習をする
- 丸暗記ではなく考え方を身につける
宅建の民法がムリ、苦手と挫折する人が非常に多いんです。
受験者の権利関係の正答率を見てみましょう。
2020年分野別の正答率 | 平均正答率 |
---|---|
宅建業法 | 84% |
法令上の制限 | 70% |
権利関係 | 60% |
このように、民法が中心の権利関係の分野の正答率が圧倒的に低いことがわかります。
苦手なのは、ぼくだけじゃないんだね。
①試験範囲が広い
民法は宅建業法と比べ、
出題数は半分ですが、条文の数は約10倍もあります。
条文の数と出題数 | 条文の数 | 出題数 |
---|---|---|
宅建業法 | 約100条 | 20問 |
民法 | 約1000条 | 10問 |
民法は、勉強範囲が広く正答率は低いのです。
民法に時間をかけるのは、コスパが悪すぎるね。
②法律用語が難しい
わたしは独学で勉強しましたが、いきなり
- 善意・悪意
- 債務不履行
- 不法行為
と馴染みのない用語が出てきて???となりました。
1回ですべて理解しようとすると心が折れるので、
「わからなかったら次の日調べよう」くらいの方が続けられます。
1晩寝たら理解できるようになっていた、なんてこともありましたよ。
③暗記だけでは正解できない
民法は暗記だけでは正解できません。
1000の条文から出るので、初めて見る問題しか出ません。
考え方が分からないと試験の問題は解けないのです。
私は過去問で9割以上正解できるレベルでしたが、模試ではわからない問題ばかりであせりました。
権利関係・民法を攻略するための基礎知識
基礎知識や勉強期間については、法律に強いアガルートの宅建講座 小林講師のアドバイスをもとに解説します。
民法の出題数・出題率
権利関係全体では50問中14問、そのうち民法は10問です。
宅建試験の問題は、権利関係だけで28%もあるんです。
権利関係でも得点しないと合格できないね。
科目 | 出題数 | 出題率 |
---|---|---|
権利関係 | 14問 (うち民法10問) | 28% (うち民法20%) |
宅建業法 | 20問 | 40% |
法令上の制限 | 8問 | 16% |
税・その他 | 3問 | 6% |
免除科目 | 5問 | 10% |
民法で何点取ればいい?
民法が含まれる、権利関係の得点目標は7~10点です。
科目 | 出題数 | 得点目標 |
---|---|---|
権利関係 | 14問 (うち民法10問) | 7~10点 |
宅建業法 | 20問 | 18点 |
法令上の制限 | 8問 | 6点 |
税・その他 | 3問 | 2点 |
免除科目 | 5問 | 4点 |
権利関係の半分以上は正解したいです。
民法の中で出題確率の高い分野は?
「ここだけは押さえておきたい」分野を紹介します。
これは、マンガのストーリーで学んだ方が頭に入りやすいです。
マンガの紹介は後に出てきます↓
- 制限行為能力者
- 意思表示
- 代理
- 時効
- 不動産物権変動
- 抵当権
- 債務不履行と解除
- 賃貸借相続
わたしが受けた試験でも出ました、難しかった。
宅建の民法の勉強時間はどのくらい必要?
ポイント4つをまとめました。
- 半年勉強期間が取れる場合は4~5月中旬までの1ヶ月半が目安
- 権利関係はテキスト最低2周は勉強
- 期限を決めて勉強期間をズルズル引き伸ばさないこと
- 他の分野の勉強中も必ず復習をすること
復習を定期的にするのは
一通り終わったあと、久しぶりに権利関係と宅建業法を解いたらすっかり忘れている…というのが一番最悪だから
という理由です。
まさに私のことです。復習しないと
びっくりするくらい忘れますよ。
宅建の民法の勉強順は?宅建業法が先?
権利関係から取り組むことをおすすめされています。
理由は宅建は民法がベースになっているから。
「くれぐれも深入りしないように!全てを理解する必要はない」とのこと。
これはわたしの考えですが、勉強期間が5ヶ月以内なら、権利関係はサラッと流し宅建業法に時間を割いたほうが良いです。
理由は以下の通り
- 権利関係から取り組むと、難しくて心が折れる
- 権利関係は勉強しても得点につながりにくい
- 宅建業法で満点目指す方がはるかにコスパがいい
権利関係に時間を使いすぎて、試験に間に合わなかった私の経験からおすすめします。
難しい民法を勉強するコツ
民法の勉強法①まんがテキストを読む
難しい民法を理解するのにイチオシなのが、まんがテキストを読むことです。
わたしは、まんがテキストが大好きでした。
宅建の勉強にとって民法はキモとなります。
宅建の考え方の基本は民法にあるからです。
でも、テキストを読んでも難しくて勉強が嫌になってしまうでしょう。
まんがテキストは物語なので、文字で読むより理解しやすいんです。
おすすめのまんがテキスト
まんが部分が少なく、解説が多いものは避けたほうが良いです。
ストーリーではなく文字を読むことになるので、普通のテキストと変わらなくなってしまいます。
おすすめマンガテキストは、こちら↓
\宅建士「マンガ書籍ジャンル」で売上No.1/
解説少なめで読みやすいです。
覚えなくていいので、さらーっと読んでください。
民法の勉強法②動画を見る
youtubeで検索すると、講師の先生がわかりやすく解説してくれている動画がたくさんあります。
1回目ではちんぷんかんぷんでも、何回か見るとわかるようになってきますよ。
注意しなければいけないのは、必ず最新の動画を見ること。
youtubeは無料で見られますが、法律が変わる前の古い動画もあるので注意が必要です。
間違えて覚え、合格のための貴重な1点を逃したら大変ですからね。
スクールで学べば常に最新なので、間違えて古い情報を学ぶリスクを避けられます。
民法の勉強法③紙に図を書く
宅建ちゃんが問題演習で使ったノート
Aさんの土地をBさんが買いました。そこにCさんが出てきて…
となると、関係性がわからなくなってきます。
図を書くことで頭が整理できるんです。
スクールの動画や、youtubeの講師が書いているのを真似するのがいいですね。
わたしも動画の講師をマネして書いています。
- L…貸す
- S…売る
- だ…代理
- ば…媒介
と決めていました。
問題数をこなすと、図を書くのがめちゃめちゃ早くなりますよ。
さらに、どうしてもお伝えしたい問題演習のコツ!があります。それは
問題を解いたら、すべての選択肢でその回答にした理由を書く
(書くものがない場合は、誰かに教えるつもりで解説する)
「過去問を3周するとよい、5周はして欲しい」など聞くかもしれませんが、たくさん解けばいいというものではないです。
1万問以上解いたのに、模試で28点だったわたしが断言します!
同じ問題を10回解くより、1回に時間を使って頭を整理したほうがいいです。
参考になるツイートを紹介
難しい民法を理解するコツ
「かわいそうな人を助ける!」
民法の考え方として「かわいそうな人を助ける」があります。
かわいそうな人を助ける、を判断基準にするのです。
例えば、
- 詐欺にあって土地をだまし取られてしまった人
- 脅迫されて土地をだまし取られてしまった人
がいます。
どっちを助けてあげるか。
どっちがかわいそうかで判断します。
- 詐欺にあった人…騙されて気の毒だけど調べれば防げたかもしれない
- 脅迫された人…脅されているから防ぎようがない
だから、脅迫された人を優先的に助ける。
みたいな考え方。わかりやすいですね。
この考え方をまんがを読んで身につけます。
ストーリ仕立てで楽しく学べる
\宅建士「マンガ書籍ジャンル」で売上No.1/
宅建 民法を勉強しないで捨てるのはアリ?
勉強期間がほとんどない、ならアリ
あと3ヶ月しかない!という状態でも、まんがや文字テキストで考え方は知っておくべき。
あと1ヶ月しかない!なら宅建業法と模試にフルコミット。
民法はコスパが悪いので深入りする必要はありませんが、民法を勉強しないで捨てるのはおすすめできないです。
理由は2つ
- 宅建の考え方の基本に民法がある
- 試験の28%が民法を含む権利関係
せめて、考え方だけでも掴んでおきましょう。
そして
- 必ず関係図を書く
- かわいそうな人を助けるには、どの選択肢が一番かな?と考える
コツをつかめると、正解する確率が上がりますよ。
どうしてもわからない時はプロに頼る
長期間勉強を続けられる自信がないな。
不安な方は、プロの頼るのもありです。
アガルート宅建講座では、一人ひとりのために、学習プランを考えてくれます。
講師に直接質問できるので、心が折れそうな時は頼ることができますよ。
\ 合格率64.8%!全国平均の3.77倍!/
カンタン1分で申し込みできます
まとめ:民法は攻略できる!
この記事では多くの受験生が苦手な、民法の攻略法を解説しました。
大切なのは、民法を含む「権利関係」で全問正解しようとしないこと。
試験でわからない問題が出たら、勘で解答しておき潔くとばしましょう。
時間が余ったらあとで解きます。
民法が難しい理由
- 試験範囲が広い
- 法律用語が難しい
- 暗記だけでは正解できない
民法を攻略するコツ!
- まんがテキストでざっくり理解する
- 深堀りしすぎない
- 定期的に復習をする
- 図をかいて頭を整理する
おすすめ、まんがテキスト
\宅建士「マンガ書籍ジャンル」で売上No.1/
民法は、多くの受験生が最初に脱落するポイントです。
この記事を読んだあなたなら大丈夫。
民法を攻略してライバルに差をつけちゃいましょう!