わたしは初回の模試で28点だったのに、本試験では44点の高得点で宅建合格できました。その模試活用法を紹介します。
模試は複数受けるのがおすすめです。1つしか受験できない場合は成績データがもらえる模試をぜひ受験しましょう。
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この記事は
- 宅建の模試って受けた方がいいの?
- 模試で20点台だった⋯合格できない?
- 本試験で得点アップできる模試の活用法を知りたい!
こんな悩みを解決できる記事になっています!
模試で20点台でも大丈夫!この記事で紹介する模試活用法を実践すれば、本試験の得点が確実にアップしますよ!
この記事でわかること
【プロフィール】
- 偏差値41の高卒主婦が宅建挑戦
- 独学で1年半、1万問以上の問題を解く
- 合格して自己肯定感アップ!
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模試が得点アップにつながる理由3つ
模試を数回受けると、本試験の得点がアップする理由を3つ紹介します。
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①本試験のリハーサルになる
模試を利用することで、以下のようなメリットがありました。
- 本試験と同じ時間に受験することで、体調の変化がわかった。
- 後半に集中力が低下することがわかった。
- 本試験と同じ答案用紙を使い、マークシートに慣れた。
また、本試験と同じ状況で受験することで以下のことに気づきました。
- 昼食は早めに摂取し、眠気対策をする。
- 問題用紙への書き込みでミスを防ぐ。
- 長時間座ると腰が痛くなる。
- のど飴をなめると頭がスッキリする。
これらの経験は、本番の対策に役立ちました。
- 持ち物
- メンタル
- 体調
の予想ができると安心できます。
②未知の問題でも動揺しなくなる
模試の良さは、未知の問題に挑戦できることにあります。
この経験をすることでが、試験当日動揺しなくなるのです。
最初に挑戦した模試は初めて目にする問題ばかり。全くわからず時間も足りませんでした。
「これが本番だったら」と恐怖に震えました。
しかし、この経験をしたおかげで本番に落ち着いて回答でき、高得点を取れたのです。
模試で本試験での力がつく理由
- 本試験の再現:未知の問題のみという本番の状況を事前に体験。
- メンタル強化: 模試での「焦り」の経験が、本番での冷静さにつながる。
- 時間管理スキルの向上:時間配分の練習ができる。
③データ分析で自分の弱点がわかる
模試は、結果の分析データが分かるものを1つは受けるべきです。
なぜなら、データで自分の得意不得意がわかるからです。
わたしは、権利関係が得意分野だと思っていました。過去問でも高得点を取れていたので、自信満々でした。
ところが、模試の結果を見てびっくり。権利関係がなんとDランク(平均以下)だったのです!
この発見がなければ、権利関係に重点を置いた勉強法で本試験に臨んでいました。
データ分析のおかげで、学習計画を大幅に見直すきっかけになったのです。
私が学んだことは以下の3つです。
- 自分の判断は当てにならない:客観的なデータが重要。
- 模試のデータは宝の山:苦手分野や得意分野がわかる。
- 直前期勉強時間の使い方:弱点に集中することで効率アップ。
自分の成績データは超重要、絶対にチェックしましょう。
次からは、得点アップできた模試の受け方を以下の3ステップで紹介します。
得点アップできた模試の受け方3ステップ
ステップ1:模試当日(メンタル管理)
模試を上手に受けて、本試験で得点アップできるコツを紹介します。
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①本試験と同じ緊張感の中で受ける
上がり症の私にとって、本番の緊張は大きな壁でした。
そこで思いついたのが、模試で本番と同じ環境を作ることです。
わたしの模試受験方法を紹介しますね。
【準備】
- 服装:シャツにベルト、きちんとした身なり
- メイク:いつも以上に丁寧に
- 心構え:「今日が本番」と自分に言い聞かせる
【模試当日】
図書館に向かい、受験生らしき人達の中に席を確保。
高卒でまともに勉強した経験のないわたしは、周りに人がいるとドキドキしました。
【図書館で模試を受けて気になったこと】
試験の疑似体験をして、気づいたことがたくさんありました。
- カリカリという鉛筆の音
- 消しゴムのかす:隣の人が消しゴムをはたく度に飛んでくる
- おじさんの荒い鼻息:1度気づくとずっと気になる
- 窓が空いていると寒くて集中できない
この経験から、周囲の音や動きにも慣れておく事が大切だとわかりました。
②ルーティンを決めて緊張をコントロール
ルーティンを決めるとは「イチロー選手がバッターボックスに立つと必ず腕まくりする」みたいなことです。
本番に向けてスイッチを入れるのです。
わたしのルーティンは「試験開始直後に腕時計を左前、鉛筆と消しゴムを右前に置く」です。
時計と筆記用具は、すでに机上にありますが、あえて置き直すのがポイントです。
このシンプルな動作を繰り返すことで、不思議と集中力が高まり、試験モードにスイッチが入るのを感じました。
心理学では、このような行動を「アンカリング」と呼びます。特定の動作を繰り返すことで、脳に「今から本番だ」というシグナルを送る効果があるのです。
実践のコツ
- 自分に合ったルーティンを見つける。
- 模試や普段の学習でも同じルーティンを実践。
- 動作は簡単で、どこでもできるものを選ぶ。
本試験での様子は以下記事でくわしく解説しています、よかったらご覧下さい。
ステップ2:模試後(復習・分析)
わたしが模試後に何をしたか、紹介しますね。
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模試は受験後の振り返りが一番大切です。
ここが頑張れるか否かで、本試験で5点は違います。
①間違えた問題の復習
復習作業は予想以上に大変でした。
50問中22問も間違えてしまい、その量の多さに圧倒されました。
特に苦労したのは、初めて目にする問題の解説を理解することです。
一つ一つの問題に時間がかかり、1日では終わらないほどの作業量でした。
しかし、復習を頑張ったことで理解が深まり、あきらめないメンタルも手に入れました。
②得意・不得意分野の再確認
模試の結果データを分析し、自分の感覚とと実際の成績の違い気づきました。
データ分析結果
- 権利関係:得意だと思っていたが、予想外に点数が伸び悩んでいた。
- 法令上の制限:多くの間違いがあり、想像以上に弱点だとわかりました。
- 税その他:苦手意識があった通り、必ず1問は間違えます。
- 宅建業法:無理やり覚えたが、一番正答率が高かった。
- 全体的な傾向:2択まで絞り込めても、最終選択で迷う問題が多い。
この分析により、直前期の学習計画を見直したんです。
③権利関係に時間を使わない
直前期は、権利関係に時間を使うべきではありません。
理由は、権利関係は出題範囲が非常に広く、時間がかかる割に得点できなくてコスパが悪いからです。
以下は、宅建業法と民法(権利関係)の条文の数と出題数の比較です。直前期に1000条も勉強できないですよね⋯
条文の数と出題数 | 条文の数 | 出題数 |
---|---|---|
宅建業法 | 約100条 | 20問 |
民法(権利関係) | 約1000条 | 10問 |
私はまんがテキストが大好きで、特に権利関係は楽しんで学べました。
実際、権利関係の勉強だけで3ヶ月以上費やしていたのです。しかし、模試では正解できませんでした。
そこで、勉強しても正解率が上がりにくい権利関係よりも、問題数が多くて暗記で戦える宅建業法に集中することにしました。
これが一番コスパが良いと判断したのです。
権利関係は完全理解しようとはせず、解説を読む程度にして、他の科目の学習に時間を使いました。
④模試の復習にかけた時間
1つの模試の復習に、1週間程かかりました。
模試の受験とその後の復習は、今までの勉強の中で一番大変でしたが、確実に得点アップしました。
以下、その過程を詳しく振り返ってみます。
【模試当日】
- 13:00-15:00 図書館で模試受験
- 15:15- 休憩後すぐに復習開始
模試終了後、そのまま図書館で復習しました。
家では甘えが出てしまうので、集中力が持続するうちに答え合わせと復習をしたのです。
限界まで図書館で頑張り、残りは家に持ち帰って続けました。
【翌日以降の復習】
- 間違えた問題を再度解く。
- 正解の理由(その解答になる根拠と重要数字、ポイントになるワード)を紙に書き出す。
- 正解しても理由が間違っていたら、もう一度その問題を復習する。
これは、答えを覚えるのではなく理解する勉強方法です。
【復習の効率化】
全問正解するまで復習を続けようと考えましたが、どう考えても時間が足りません。
そこで、8割理解できればOKとしました。
この判断は正しかったと思います。
別の模試を受ける中で、最初に間違えた問題でも自然と解けるようになったからです。
⑤復習をする際のポイント5つ!
模試を受けて復習をする中で、大切だと気づいたことは以下の5つです。
- 集中力が高いうちに復習を始める。
- 家以外の場所も使って気分転換。
- 暗記ではなく理解する。
- 完璧を求めすぎず、8割理解で次へ進む。
- 模試を複数受け、理解を深める。
正解の理由(その解答になる根拠と重要数字、ポイントになるワード)を紙に書き出す。
この作業をすることで得点力がアップしました。
ステップ3:試験当日の戦略を立てる
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模試の振り返りをしたら、戦略を練りました。
スポーツ選手が交流試合をしたあと、本番に向けて戦略を立てるのに似ています。
模試でたくさん失敗をして、改善点を見つけるのです。
模試の結果を分析
数回の模試受験を受け、私は自分の得意不得意を分析しました。
分析した結果は以下のとおりです。
- 権利関係が苦手で、ここでつまずくとメンタルに影響が出る。
- 試験後半は集中力が落ち、解答スピードが低下する。
- 宅建業法や統計は比較的得意。
得点できる分野は前半に解く
一般的に「宅建業法から解くと良い」という意見が多い中、私は「統計から解きましょう」という講師の記事に出会いました。
これをきっかけに、解答の順番を以下のように決めました。
- 統計
- 宅建業法
- 免除
- 法令上の制限
- 権利関係
自分には、統計から問題を解く戦略がぴったりだと思ったんです。
この順序には理由があります
- 得意な分野から始めることで、自信を持って試験に臨める。
- 集中力のある前半で、得点しやすい分野を確実に押さえる。
- 苦手な権利関係を後半に回すことで、時間切れのリスクを減らす。
すべての模試でこの順序で解答し、本番にスムーズに解けるよう練習しました。
戦略の成果で5点アップ!成績表の画像あり
最初の予想模試問題集の復習をしたあとは、試験結果データがもらえる模試を受験しました。
結果、模試のスコアが28点→33点の5点アップしました。
宅建試験では1点差で不合格になる人が多いことを考えると、この5点の差は大きいことが、宅建に挑戦している方ならわかりますよね。
33点?宅建試験の合格基準点は38点くらいじゃない?
33点でも合格圏内の判定なんですよ。模試は難しく作られているみたいですね。
実際の模試のデータ:タップで拡大できます。
- 戦略通り宅建業法で点を稼いでいますね 。
- 権利関係は14問中5問しか正解していません⋯。
模試に取り組んだ8月からは一番勉強した期間です。休日は用事がない限り模試と、その振り返りをしていました。
宅建の本試験では44点で合格!最初の模試28点から16点アップです。
模試を受けたタイミングと回数
模試がオススメなのはわかったけど、一体いつから受け始めればいいの?
模試は7月下旬頃からはじまります。1回目は7月下旬か8月初旬がおすすめです。
理由は、何回も受験してトライ&エラーを繰り返したほうが良いから。
実際にわたしが模試を受けた時期と回数を紹介しますね。
受けた模試と時期
- 7月下旬:にTACの予想模試問題集
- 8月:LECの模試をWEB受験(成績データあり)
- 9月:宅建吉野塾のWEB模試を受験
試験日ギリギリだと勉強できないので、予想模試問題集が発売されてすぐに受験しました。
模試を受けた回数
受験前の3ヶ月は、ほとんど模試と復習に費やしています。
- TAC予想模試問題集1冊(3回分)
- LEC模試をweb受験(成績データあり)
- 宅建吉野塾模試をweb受験
最初の予想模試問題集はひどかった。ずっと20点台でした。
たくさん模試を受けた結果、過去問を繰り返すより出題率の高い問題に集中して取り組む事ができました。
本試験でも模試で解いた問題に似たものが出題され、この戦略の効果を実感しました。
たくさん模試を受ける時間なんてないよ。
勉強時間がたくさん取れなかったり、勉強開始期間が短かかったりすると、沢山の模試に挑戦できませんよね。
そんな時は、大手スクールのデータがもらえる模試を受けるようにしましょう。
理由は以下の2つ
- データ分析は本試験の戦略を立てるのに必須。
- 受験者が多いので正確な数字が出やすい。
次では、どんな種類の模試があるのか、おすすめ模試はどれかを紹介します
予想模試は3種類ある
模試は3種類の受験方法があります。
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それぞれの特徴と、メリットデメリットを紹介しますね。
受験方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
会場受験 | ・実際の試験会場 ・監督者がいる ・受験者に熱意がある | ・本番に近い環境 ・他の受験者と比較できる | ・決められた日時・場所での受験 ・費用が高め |
ウェブ受験 | ・自宅や図書館で受験可能 ・オンラインでの試験 | ・時間や場所を選ばない ・費用が安い | ・本番の環境と違う ・通信環境に左右される |
直前予想問題集 | ・書籍や冊子形式 ・自己採点が基本 | ・繰り返し学習できる ・時間や場所を選ばない ・費用が安い | ・採点や集計が手間 ・他者との比較が難しい |
データがもらえる模試の場合は、大手スクールが行うものをおすすめします。
理由は生徒が多く沢山の成績データがあることで、正確な数字が出やすいからです。
一番のおすすめはLECの模試です。7月末頃から模試が始まりますよ
会場受験
会場受験の特徴4つを見ていきましょう。
①熱意のある受験者が集まる
わざわざ時間とお金を使って会場受験するのは、本気で合格を目指す人達です。
独学の人はずっと一人で戦ってきたので、ライバルを見ることで気持ちが引き締まります。
②試験監督がいる
自分で受ける場合は、監督がいる緊張感を出すことはできません。
本試験で監督が来てからの時間は緊張感が増すので、本番の練習になります。
③他の受験者の持ち物や時間配分がわかる
わたしはマークシート用シャーペンの存在を、本試験で他の人が使うのを見るまで知りませんでした。
会場模試を受けていれば、使う人がいるので気付いたでしょう。
ほかにも
- 鉛筆を何本持っているか。
- 時計はどんなものを使っているか。
- カラーペンを使う人はいるか。
など、知ることができます。
また、他の受験者がどの段階で見直しに入るかなど、時間配分の雰囲気がわかりますよ。
④講師に質問できる可能性がある
たとえばLECは、模試後に解説があり質問ができます。
他の受験者の質問を聞くだけでも参考になりますよ。
とはいえ、わたしのように会場が遠くて、受験が難しい場合もありますよね。
つぎに、他の受験方法も紹介します。
web受験
会場に行くのが難しい人にオススメ。
工夫次第で、本番のように緊張感を持って受験できるでしょう。
わたしは模試の受験会場が遠かったため、大手のスクールの模試をWEB受験しました。
理由は以下の通り
- データを見ることができた。
- 受験者数が多く、たくさんのデータが集まるので自分の学力レベルが分かる。
本試験の同じ時間に図書館で受けることで、試験の緊張感を再現するよう心がけました。
直前期予想問題集
予想模試問題集の一番いいところは、数回分受けられることです。
1冊に模試が3〜4回分あります。
試験本番と同じサイズの問題用紙、マークシートがついているものを選びました。
最初に取り組んだのはTACの予想模試問題集(3回分つき)
3回目には、2時間問題を解き続けることに慣れてきました。ただ、慣れると甘えが出て集中力が切れてしまうことが課題でした。
9月下旬にLECの予想模試問題集(4回分つき)を追加購入。
大手スクールは沢山の生徒のデータを持っているので、信頼できると思い選びました。
過去問の模試がよくない理由
過去問で行う模試が、間違っていると感じた理由は2つあります。
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わたしは、7月下旬から過去に出題された試験問題(過去問)を使って模擬試験を行っていました。
「〇〇年度の試験問題」を使い、本物の試験と同じ2時間の制限時間で解答していたのです。
しかし、この勉強方法は間違っていました。そう感じた理由を紹介します。
①過去問の模試は高得点になりがち
1つ目の理由は高得点を取れて、自分は合格圏内にいると勘違いしたことです。
過去問で模試をするのが良くないと感じた理由は
- 一度解いた問題のため、暗記していた。
- 40点以上取れるようになり誤った自信を持った。
- 予想模試を解くと、未知の問題ばかりで解けず全然解けない。
②過去問はかり解くと時間をロスする
過去問で勉強すると、直前期の貴重な時間をロスしてしまいます。
理由は以下の3つ
- 出題される可能性の低い問題や「捨て問」と呼ばれる不要な問題が含まれている。
- 法改正に対応していない古い問題、最新ではない統計データがある。
- 去年の過去問が今年出題される確率は低い。
社会人は仕事や家事の合間の限られた時間で勉強するため、1分でもムダにできませんよね。
出題可能性の低い問題に時間を費やすのは非効率です。
まとめ:模試の活用で点数大幅アップ
今回は、宅建模試28点→本試験44点で合格できた宅建模試の利用方法を紹介しました。
最初に受けた模試の結果は28点。この結果には、かなり動揺しました。
それでもあきらめず模試を活用した結果、本試験では44点で合格することができたのです。
模試を活用するポイントは以下の3つです。
- 試験直前期の勉強は、過去問ではなく予想模試を使う。
- 試験データがもらえる模試を受験し、戦略を練る。
- 本試験と同じ状況で受験する。
模試はただ受けるだけではなく、最大限に活用することで大幅に得点アップできます。
私の模試活用術が、お役に立てば嬉しいです。
あなたなら、きっとやり遂げられるはず。
同じ試験を戦った仲間として応援しています!