宅建の過去問は何年分やればいいんだろう。何周? 1日何問?
調べるほど情報がバラバラで、勉強より調べ物で疲れていませんか。
先に答えを言います。過去問は10年分を3周。
宅建ちゃん大手講座の推奨と、10年分を解いて独学44点で合格したわたしの実感が、ここで一致しました。
この記事では「何年分・何周・1日何問」をもう考えなくていいように、今日から試験当日までの週別計画表にまとめました。
表のとおりに進めれば、10月のあなたは、初めて見るひっかけ肢にも「なぜ違うか」が言える状態で試験会場に座れます。
わたしはその状態まで持っていけたので、本番は44点でした。
ただし、1つだけ先に聞いてほしい話があります。古い過去問をそのまま解くと、法改正前の古い知識を覚えてしまうんです。
実はわたし、これで失敗しました。計画表の前に、そこだけお話しします。
宅建の過去問は10年分を3周


宅建の過去問は、10年分を3周やれば足ります。
わたしの感覚だけで言っているのではありません。大手講座の公式コラムでも、この数字はほぼ共通です。
| 講座 | 何年分 | 何周 |
|---|---|---|
| ユーキャン | 10年分が効果的(最低5年分) | 3周以上 |
| キャリカレ | 直近5年〜10年 | 3回以上 |
(出典:ユーキャン公式コラム/キャリカレ公式コラム)
つまり相場は「理想10年・最低5年・3周」。ここは各社で意見が割れていないので、もう迷わなくて大丈夫です。
わたし自身も10年分でした。無料の過去問アプリも合わせると、解いた数は1万問を超えます。
ただ、先に言ったとおり、量だけでは足りませんでした。その失敗を2つ、順番にお話しします。
失敗①古い過去問をそのまま解かない


わたしの1つめの失敗は、法改正を知らないまま、古い年度の問題をそのまま解いていたことです。
さぼったせいじゃなく、まじめに解いたせいで点を落とす。そういう失敗でした。
法律は毎年のように変わります。ところが古い過去問の答えは、当時の法律のまま。



わたしはそれを知らずに解き続けて、古い法律のまま覚えてしまいました。
本試験でその論点が出たとき、答えが変わっていたものもあったんです。
がんばった量が、そのまま失点になる。こんなにもったいない失敗はありません。
対策はシンプル。法改正に対応した市販の過去問題集を1冊買ってください。
古い問題には「法改正で現在はこうなる」という注記が入っているので、安心して10年分を解けます。
選ぶときの条件は2つだけです。
- 分野別(論点別)の問題が載っていること(ふだんの勉強用)
- 本番形式(年度別)の問題も解けること(後半のセルフ模試用)
この2つがそろっていれば、どの出版社のものでも大きな差はありません。テキストと同じシリーズでそろえると解説が読みやすいですよ。
テキスト選びからやり直したい方は、独学で受かった人のテキストおすすめ3選で詳しく書いています。



ちなみに大手講座も同じ警告をしています。
わたしの失敗は、めずらしい話ではないんです。
週別計画表|そのまま使える
お待たせしました。この表は、今から約3ヶ月で合格を目指す場合の計画表です。
先に正直に言うと、3ヶ月での合格はかなりの集中力が要ります。時間に余裕があるなら、半年以上かけるのが安心です。
じっくり進めたい方には宅建の勉強スケジュール6ヶ月版を用意しています。



今から挑む方は、ここからは何も考えず、この表のとおりに進めてください。
宅建の試験日は、例年10月の第3日曜です(2026年は10月18日・公式)。この計画表は7月に始める前提で作っています。


| 期間 | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 今日〜8月中旬 | 分野別過去問の1周目 | 15問(約1時間) |
| 8月中旬〜9月中旬 | 2周目=間違えた問題だけ | 15〜20問 |
| 9月中旬〜10月上旬 | 年度別セルフ模試 週1回+苦手の3周目 | 模試の日は50問 |
| 最後の1週間 | 新しい問題は解かない | 復習のみ |
それぞれ、やることの中身はこうです。
- 1周目:テキストは最初から読みません。分からない時に引く「辞書」にします
- 2周目:解説欄に「なぜその答えか」を書き込みます(28点→44点の分かれ目)
- セルフ模試:時間を計って休憩なし。やり方はこの後の章で
- 最後の1週間:間違えた問題の復習と統計問題だけ(各社共通の教え)
1周目の合言葉は「完璧より、まず1周」。
宅建講師の吉野哲徳先生(宅建吉野塾)も、1つのテーマにこだわりすぎず、割り切って先へ進むことを勧めています(吉野先生の学習アドバイス)。
分からない問題で止まらないことが、3ヶ月で回しきるコツです。
「1日15問」の根拠も書いておきます。10年分はおよそ500問(50問×10年)。
8月中旬まで毎日続けるとおよそ33日なので、500問÷33日≒1日15問です。
1問2〜3分+解説を読む時間で、だいたい1時間。平日の勉強時間の相場(スタディングの半年プランで平日1.5〜2時間)にちゃんと収まります。
わたしは昼休みに過去問を解くのを日課にしていました。



1日のどこか1時間、過去問の指定席を作ってしまうのがコツです。
8月・9月開始は量だけ調整
出遅れても、やることは同じです。量だけ調整してください。
- 8月開始:10年分ではなく直近5年分に絞ります(各社が言う「最低ライン」)。1日の問題数は同じ15問でOK
- 9月開始:直近5年分を2周+セルフ模試2回(1日15問ペースなら間に合う計算です)。「なぜその答えか」を書く勉強(次の章)だけは、出遅れても一緒に続けましょう。ここが伸びるかどうかの分かれ目でした
1万問解いても模試は28点だった


計画表どおりに問題を解いても、実はまだ落とし穴があります。わたしの2つめの、いちばん大きい失敗です。
わたしは無料の過去問アプリで1万問以上解いていました。
自分で時間を計って解くセルフ模試では毎回40点以上。



「余裕で合格でしょ」と調子に乗っていました。
そして7月の終わり、はじめて市販の予想模試(TAC)を解きました。
結果は、まさかの28点。合格には遠く届かない点数です。
原因ははっきりしていました。◯×を押すだけの「作業」になっていたんです。
なぜ正解なのか、なぜ間違いなのかを説明できないまま、答えの記号だけ覚えていました。
だから問題の聞き方を少し変えられただけで、手も足も出なかったんです。
そこからやり方を1つだけ変えました。解答と一緒に「なぜその答えになるのか」を、問題集の解説欄に自分の言葉で書き込む。これだけです。
例を1つ出しますが、中身を今すぐ理解する必要はありません。



「答えの記号じゃなく、理由を一言そえる」持ち帰るのはこれだけです。
サラッと眺めてください。平成26年の問12に、こんな肢があります。
「定期建物賃貸借契約を締結するには、公正証書による等書面によらなければならない」
→ 正しい。「公正証書による”等”書面」だから、公正証書以外の書面でもいい。この「理由」まで言えてはじめて正解、と自分に課しました。
※なおこの論点は2022年5月の法改正で、書面だけでなく電磁的記録(電子契約)でもOKになりました。
古い過去問を解くときは、まさにこういう注記が大事です。
理由まで言えるようになると、ひっかけ問題に強くなります。
8月にこの勉強へ切り替えてから点数は一気に伸びて、本番は44点でした。



計画表の2周目に「解説欄に理由を書き込む」と入れたのは、これが理由です。
1周目との違いはここだけ。でも、ここが合否の分かれ目でした。
セルフ模試は本番そっくりに
計画表の後半、9月からの主役が年度別のセルフ模試です。やり方は3つだけ守ってください。
- 時間を計る:本番と同じ2時間。キッチンタイマーでいいです
- 休憩なし:途中でスマホも飲み物休憩もなし。2時間集中する体力も練習のうちです
- 解く順番も本番どおり:問1からではなく、得点しやすい科目から解きます


解く順番と時間配分は、44点を取ったときの実物を宅建試験は時間配分が命!44点合格できた解く順番にまとめてあります。
セルフ模試の前に一度読んでみてください。



解いたあとの復習は、科目ごとに区切るのがおすすめです。
50問をいっぺんに見直すと、後半は集中力が切れて雑になります。
権利関係を見直したらひと休み、次に法令上の制限、最後に宅建業法と分けると精度が上がります(これも吉野先生おすすめのやり方です)。
市販の模試も1回だけ挟む
市販の予想模試も1回は挟むのがおすすめです。
過去問とは違う「初見の問題」への耐性が分かります。



わたしはここで28点を取って目が覚めました。
本番ではなく練習のうちに気づけたのは、模試のおかげです。
無料で受けられる模試はLECの0円模試の記事で紹介しています。
【Q&A】宅建の過去問のよくある質問
過去問は何周すればいいですか?
3周が目安です(ユーキャン・キャリカレとも「3周・3回以上」)。
ただし回数より「間違えた問題の理由が言えるか」が本体です。2周目からは間違えた問題だけでかまいません。
1日何問解けばいいですか?
7月開始なら15問(約1時間)です。根拠は「10年分約500問÷1周目の日数」。計画表のとおりに進めれば自動的にこのペースになります。
過去問はいつから始めればいいですか?
今日からです。テキストを読み終えるのを待つ必要はありません。
わたしはテキストを「辞書」にして、いきなり過去問から解きました。キャリカレも「学習初期から触れても問題ない」としています。
過去問だけで合格できますか?
過去問が勉強の軸なのは間違いありません。ただし法改正後の新しい制度は過去問に登場しません(アガルート)。
法改正対応の問題集を使うこと、模試で初見の問題に触れることをセットにしてください。
わたしは過去問1万問でも模試28点でした。「解き方」しだいです。
無料のアプリやサイトだけでもいいですか?
補助としては優秀です。わたしもアプリと過去問道場を使い倒しました。
ただし軸は法改正対応の市販問題集にしてください。無料の古い過去問だけで進めると、わたしのように古い知識を覚えるリスクがあります。
10年より前の過去問は解くべきですか?
不要です。各社の推奨も「最低5年・理想10年」で、それより古い問題は法改正のズレが大きくなる一方です。10年分を完璧にする方が点になります。
【まとめ】宅建の過去問は10年でOK
最後に、この記事の計画表をもう一度だけ。
- 過去問は10年分を3周(8月開始なら最低5年分)
- 必ず法改正対応の市販問題集で解く(古い過去問そのままはわたしの失敗コース)
- 1周目は1日15問。2周目から「なぜその答えか」を解説欄に書く
- 9月からは年度別セルフ模試を週1回、時間を計って休憩なしで
- 最後の1週間は新しい問題を解かない
わたしは1万問解いて模試28点まで落ちて、そこから理由の言える勉強に切り替えて44点で合格しました。
量は裏切ることがありますが、「理由が言える10年分」は裏切りません。



今日の15問から始めましょう。応援しています。


