宅建合格を目指すあなたは、テキストをひたすら読み進めていませんか?
テキストにマーカーでラインを引き、重要な箇所をノートに書き写していませんか?

僕のことだ…
もし、心当たりがあるなら、要注意!その勉強法、実は非効率なんです。
この記事では、慶應医学部卒、アメリカで医師として働く安川康介氏が提唱する「科学的根拠に基づく最高の勉強法」を元に、宅建合格のための、ノートの使い方と学習法を解説します。



この記事の方法を実践すれば、他の受験生と確実に差がつきますよ。
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」を利用したノート活用術で、宅建最短合格を目指しましょう!
【プロフィール】
- 偏差値41の高卒主婦が宅建挑戦
- 独学で1年半、1万問以上の問題を解く
- 合格して自己肯定感アップ!




科学的根拠に基づく最高の勉強法とは
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」の著者、安川康介さんは、慶應義塾大学医学部を卒業後、アメリカで医者をされてます。



これは、安川さん自身の経験と、膨大な量の科学的データに基づいて書かれた本です。
この本には「正しい勉強法を知り効率的に学習することで、誰もが目標を達成できる」という強いメッセージが込められています。
「テキストを読み問題を解く」王道の勉強法ですが、実は間違っている可能性があるのです。
初心者がやりがちな間違った勉強法3つ


はじめに、多くの受験生がやりがちな、間違った勉強法を知っておきましょう。
①テキストを読むだけ
テキストを何度も読むだけでは、内容を理解した「つもり」になっているだけで、実際には記憶に残っていないことが多いです。



テキストを何度も読むって、基本中の基本じゃないの?
ある大学生を対象とした研究では、文章を読んだ後に穴埋め問題を解いてもらう実験を行いました。
その結果、2回読んだ人の方が、1回読んだ人よりも正答率が高かった、という結果が出ています。
しかし、3回以上読んだグループでは、正答率はそれほど向上しなかったのです。
出典:最高の勉強法



何度も読むを繰り返しても、効果は頭打ちになるのです。
ただ読むだけであれば、意味を理解していなくても、文字を追うこと自体はできますよね。



読んでるだけで、内容が頭に入ってないこと、あるかも…
これでは、脳は真剣に内容を理解しようとはせず、記憶にも残らないんです。「理解したつもり」で終わってしまうんですね。
結局、ただ読むだけでは、脳への負荷が足りず、記憶の定着には繋がらないのです。
②ノートにテキストを書き写すだけ
ただ書き写すだけのノートづくりは、記憶の定着につながりません。



ノートを綺麗にまとめることで、頭に入るんじゃないの?
実際には見栄えにこだわりすぎて内容の理解がおろそかになりがちです。



その結果、ノートは綺麗でも、肝心の情報が頭に残らないことが多いのです。
効果的な学習には、内容を理解し、自分の言葉で表現するなど、脳に適度な負荷をかけることが必要です。
ノートづくりでは、美しさよりも理解と記憶の定着を重視しましょう。
③線を引くだけ



重要なところに線を引くのは大切でしょう?
確かに、マーカーで線を引くと、重要な部分が分かりやすくなりますよね。
でも、それだけでは、線を引く作業に満足してしまい、実際には内容を深く理解できていないことが多いんです。
1974年の実験では、学生を3つのグループに分け、同じ文章を読ませた後、テストを行いました。
- 線を引かないグループ
- 線を引くグループ
- 他の人が線を引いた文章を読むグループ
その結果、3グループのテストの点数に差がありませんでした。
つまり、マーカーで線を引くことに、学習効果がないと分かります。
線を引くことは、内容を理解していなくても、誰でもできてしまうからです。



理解するためには、もっと脳を積極的に働かせる必要があります。



何を学んだか、思い出しながら線を引くといいんだね。
その通り!思い出すことに効果があるのです。
科学的根拠に基づく効率の良い勉強法3つ


一番重要なのは「アクティブリコール」です。「科学的根拠に基づく最高の勉強法」の著者、安川康介氏が「1つ覚えるならアクティブリコール」とおっしゃっています。
①アクティブリコール



アクティブリコールを簡単に言うと「勉強した内容を何も見ずに思い出す」ことです。
アクティブリコールについて、何百もの研究で「記憶するためには思い出す作業が重要」だと結果が出ています。
科学雑誌Scienceに掲載された研究
80人の大学生を以下の4グループに分けて学習効果を比較。
- 1回だけ勉強
- 4回繰り返し勉強
- 概念マップを使って勉強
- アクティブリコールで勉強
結果アクティブリコール・グループが最も高い成績を収めた。
アクティブリコールを実践してみよう!
文を読んでいるだけでは理解できていないことを先ほど学びましたね。
では早速アクティブリコール(学んだことを思い出す)作業をしてみましょう。
以下の「重要事項説明の概要」を読んだ後、何も見ないで説明してください。



重要事項については宅建試験に出ます!ここで覚えてしまいましょうね。
重要事項説明の概要
重要事項説明とは、契約成立前に宅建士が買主・借主に対して不動産取引に関する重要な事項を説明することです。この説明は宅建業者の義務であり、以下の特徴があります。
- 契約成立前に行う
- 宅建士が行う(専任の宅建士でなくてもOK)
- 説明場所に制限はない
- 宅建士が記名した書面(35条書面)を交付する
- 宅建士証を提示して説明する(押印は不要)



何も見ないで説明するなんて無理



そこを頑張ると脳に定着するのです!
大変ですが、思い出す努力をすることで、インプットしかしない他の受験生と大きく差がつきますよ!
私の経験からですが、覚える時に講師になったつもりで声に出して読むのがおすすめです。
参考:音読が語彙チャンクの記憶定着に及ぼす影響
音読の有効性は以下の研究結果でも証明されています。湯舟英一(東洋大学)
山口高領(早稲田大学)
②分散学習(時間をおいて復習すること)
人間の脳は、まとめて勉強するより、間隔を空けて何度も学習する方が効果的なんです。
これを「感覚反復」または「分散学習」と言います。
10歳くらいの子供に英単語を覚えさせた実験で、同じ単語を
- まとめて1回で勉強した子供たちと
- 1週間の間隔を空けて4回に分けて勉強した子供たち
を比較した結果、トータルの勉強時間は同じだったにも関わらず、間隔を空けて勉強した子供たちの方が、約1.8倍も成績が良かったという結果が出ています。
出典:最高の勉強法
1日で2時間勉強するより
- 今日1時間
- 明日1時間
と分けて勉強する方が、記憶にしっかり定着するのです。



分散学習には、大量記憶法が最適です。具体的な勉強法は後で触れています。
③連続的再学習
「連続的再学習」は、アクティブリコールと分散学習を組み合わせた最強の学習法!
- アクティブリコール:内容を思い出す。
- 分散学習:間隔を空けて復習する。
勉強した後、最初にアクティブリコールで内容を思い出し、時間を空けて再度アクティブリコールを行います。
次からは、具体的なノートの作り方を紹介しますね。
宅建勉強|正しいノートの作り方


「科学的根拠に基づく効率の良い勉強法」を活かした、宅建学習方法とノートの作り方を紹介していきます。
効率の良い最強の宅建学習法!
例えば、アクティブリコールの章 ↑ で覚えた「重要事項説明」の内容を、何も見ないでノートに書き出します。
- 半日後にもう一度書き出す。
- 数日後に、もう一度思い出して書き出す。



思い出すのが大変だ!



思い出すのがしんどいのは、脳に負荷がかかっている証拠!
これで記憶の定着率がグンと上がるんです!あなたも、ぜひ試してみてください。
①キレイにまとめたノートは必要ない



ノートをまとめることで、頭が整理できる気がするんだよね。



わたしも最初はカラフルにノートをまとめていました。しかし、このペースでは絶対に試験に間に合わないと気づいたんです。
間違った勉強法でもお伝えしましたが、ノート作成に時間をかけすぎるのは、要注意です。
結局は参考書をもう一冊作っているのと変わりません。
目指すべきは、見返すためのノートではなく「自分の思考を整理する」アウトプットするためのノートなのです。
②宅建学習に必要なのは「理由づけノート」
宅建試験の勉強は、問題を解くだけでなく「なぜその答えになるのか」を理解することが重要です。
「理由づけノート」を活用することで、この理解を深めることができます。
例えば、キーワード、根拠となる数字、関係図などをノートに書くことで、記憶への定着が格段にアップします。
問題を解いたら、その回答にした理由を書きましょう。



宅建講師の吉野先生も、理由付けの大切さを話されています。
\参考になるツイートを紹介/
理由づけノートの書き方
以下の画像は、宅建通信講座フォーサイトを受講するともらえるノートです。受講生から「付属の2冊では足りない」という声も上がるほど大人気!



プロが作っているノートを参考にしちゃいましょう。
特に必要なのは3つ。
- 選択肢の○×
- どうして○なのか、×なのかの理由
- 答え合わせの結果
書くのって面倒ですよね、でもその面倒なことが合否を分けるので、しっかり脳に定着させましょうね。


「なんとなく分かっている…」というあいまいな状態ではなく、自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めることが、合格へのカギ。



頑張ってノートに回答の理由を書き出すことで、知識が定着しますよ!
③慣れている人ならipad(タブレット)でも勉強可能
iPadでの学習、便利ですよね。使い慣れている人なら、宅建学習にもおすすめです。



使い慣れていないと、ipadを立ち上げる、アプリを探して開く…と余計な動作と情報が入るので時間の無駄になります。
ノート代わりに、ホワイトボード機能を使って、どんどん書き込み、思考を整理するのが効果的。


iPad利用者には「フリーボード」というアプリがおすすめです。
特徴:テキスト、手書き、画像、動画など自由に配置可能(16.2のアップデート時に自動的にインストールされています)



iPadがあれば、テキストもノートもいらないってこと?
iPadだけでは、問題を見ながら思考整理したり、書き込みをしたりするのが難しいです。1度学習したことを思い出す時に利用しましょう。



テキストやノートと併用することで、効果的な学習ができますよ。
注意するポイントは、SNSなどに気を取られないようにすること。
- 通知をオフにする
- 使っていないアプリは削除する
などの対策がおすすめです。
宅建勉強法|自分に最適な方法を選ぶ


ここまで、宅建試験に向けた効果的なノートの作り方や勉強法を解説してきました。



しかし、どんなに優れた方法でも、自分に合っていなければ意味がありません。
自分に最適な方法を選ぶことが、合格への最短ルートです。
あなたは、どんなタイプでしょうか?
①独学は大量記憶法がイチオシ!
「大量記憶法」とは宅建の大人気youtube講師の棚田健太郎氏が考案した、記憶のメカニズムに基づいた勉強法です。
独自のスケジュール(半日後、1日後、2日後、…)に従って、復習を行うことで、記憶の定着率を高めます。



最強の勉強法の1つ「分散学習」をすることができます。
大量記憶法のメリットは以下の3つ
- スケジュール管理をする必要がない
今日何をやれば良いかわかるので、すぐに勉強に取り掛かることができます。 - 自分の頑張りが可視化できる
日付がマーカーで塗りつぶされていくのを見て、モチベーションが上がります。 - 記憶の抜け漏れを防ぐ
どのセクションを学習したか、一目でわかります。
具体的な方法は以下記事を参考にしてください。


独学合格者が選ぶ「宅建おすすめテキスト」
独学におすすめのテキストは「宅建士合格のトリセツ」です。
理由は、同じシリーズの問題集と組み合わせると、無料でスマホの問題演習ができたり、解説動画が見えたりするからです。
\本もすごいし動画もすごい/


以下記事で実際に購入してレビューしているので、ぜひご覧ください。


ただ、宅建独学者の合格率は10%とも言われる厳しい世界です。
- 仕事が忙しく勉強時間が少ない
- 自分の実力が合格レベルなのか不安
そんな方は、講座受講でプロの力を借りるのも選択肢の一つですよ。
②通信講座|費用を抑え、プロのサポート
通信講座なら、フォーサイト宅建講座がおすすめです。
その理由は
- フルカラーテキストで楽しく学習
- 「演習ノート」で理解度UP:解答の理由を書き込むことで記憶への定着が格段にアップ!
- ライブ講義でモチベーションを維持: 講師や仲間と繋がれる。
- 圧倒的な合格率:フォーサイト受講生の合格率は、驚異の79.3%です。
「本当に合格できるのかな…」と不安な方も、フォーサイト宅建講座なら合格を勝ち取れるはずですよ。
フォーサイトを体験レビューした記事は、以下をご覧ください。
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不合格なら全額返金保証あり
③通学講座|強制的に勉強する環境
通学講座は、 講師から直接指導を受けられるため理解が深まりやすく、疑問点をすぐに解決できます。
また、他の受講生と交流することで、モチベーションを維持しやすくなります。



通学スクールは費用が高額になるので、予算と相談しながら、自分に合ったスクールを選びましょう。
おすすめ通学講座はLec通学講座です。法律系資格に強い大手のスクールで、レベルの高い講師が多く在籍しています。
独学・講座受講のメリットデメリット
3つの学習法を紹介しましたが、どの学習スタイルにもメリット・デメリットがあります。
あなたの性格やライフスタイル、予算などを考慮し、最適な方法を選びましょう。
勉強法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
独学 | 費用が安い(教材費のみ) 自分のペースで学べる | 情報が多すぎて迷う モチベーション維持が難しい 質問できない 最新情報が届かない |
通信講座 | 時間と場所を選ばない 分かりやすい教材が充実 質問できる | 独学よりは費用がかかる(2万円〜) モチベーション維持が難しい インターネット環境は必須 |
通学講座 | 直接指導を受けられる 他の受講生と交流できる 学習習慣が身につく | 受講料が高い(10万円以上) 時間や場所が固定される レベルが合わないことがある |
- おすすめ通信講座フォーサイト宅建講座
- おすすめ通学講座Lec通学講座



そして、選んだ方法を信じて最後までやり抜くことが、宅建合格への一番の近道です。
まとめ|宅建合格者は「理由づけノート」を作る


この記事では、宅建試験合格のための科学的根拠に基づいた効果的な勉強法とノート術を紹介しました。
多くの人がやりがちな、以下の勉強法は、実は非効率的。
- テキストを読むだけ
- 書き写すだけ
- 線を引くだけ
脳に負荷がかからず、記憶に定着しにくいからです。
そこで、重要になるのが次の3つ
- アクティブリコール: 積極的に情報を思い出すことで、記憶の定着を促進する学習法。
- 分散学習: 時間をおいて繰り返し復習することで、長期記憶化を促す学習法。
- 連続的再学習: アクティブリコールと分散学習を組み合わせた、最強の記憶定着法。
これらの学習法を意識しながら、「理由づけノート」を作成することで、記憶の定着率を格段に高めることができます。
さらに、自分に合った学習スタイルを選ぶことも大切です。
- 独学であれば「大量記憶法」
- 費用を抑えつつプロのサポートを受けたいならフォーサイト宅建講座
- 周囲の刺激を受けながら勉強したいなら通学講座→Lec宅建講座



あなたなら、きっとやり遂げられるはず!応援しています!